「この講座って、新しくビジネスネームをつけたい人のためのものでしょう?」
タイトルを見て、そう思った方もいるかもしれません。
けれど講座が始まると、それは思い込みだと気付きました。
ビジネスネームとは、「ビジネスで使う、あなたの名前」。
新しい名前や芸名をつける人だけのものではありません。
本名で仕事をしている人も、ひらがなで活動している人も、もちろん対象です。
つまりこの講座は、名前を新しくつける方法だけを学ぶ時間ではなく、今使っている自分の名前を「仕事の視点」から見直す時間でもあったのです。
名刺、Facebook、Instagram、Zoomの表示名。
同じ人なのに場所によって表記が違い、「あれ、どの名前で探せばいいのだろう」と迷わせてしまうことはありませんか。
姓名判断と九星気学で、赤ちゃんの命名からビジネスネームまで手がけるmeimei.(西森千珠)さんの無料講座「愛されるビジネスネームの付け方講座」に参加しました。
講座で心に残ったのは、画数の吉凶ではなく、もっと仕事と生き方に近い言葉でした。
名前は、貴女の商品名。
では、私たちの名前は、仕事の中でどんな役割を持っているのでしょうか。

本名でも、仕事で使えば「ビジネスネーム」
講座では、本名と芸名で活動する著名人を例に、同じ人でも名前によって受け取る印象や距離感、役割が変わることが紹介されました。
meimei.さん自身も、「西森千珠」と「meimei.ちゃん」では、聞いたときに感じる世界観が少し違います。
名前は、誰かを識別するためだけのものではありません。
「どんな人なのだろう」と知ってもらい、覚えてもらうための入口でもあります。
個人で仕事をしている人は、知識や経験、技術だけでなく、「誰から買うか」で選ばれる場面が少なくありません。
だからこそ、名前は、自分という商品を世の中へ届ける“商品名”になるのです。
名刺でもSNSでも同じ表記に整っていれば、覚えてもらいやすくなり、検索してもらいやすく、紹介する人も迷いません。
これは、名前を変える・変えない以前にできる、大切な見直しだと感じました。
名前づくりは、一直線ではない
「響きが好きだから」
「この漢字を使いたいから」
「AIが候補を出してくれたから」
「最後に画数を確認したから」
どれも、名前を考えるきっかけとして間違いではないそうです。
ただし、プロの名前づくりは、そこで終わりません。
meimei.さんは、現在、最終的に20ほどの項目を確認していると話します。
- 字画
- 文字の意味と字の形
- 音と響き
- 覚えてもらいやすさ
- 書きやすさ、呼びやすさなど実際の使い勝手
- その人が、これからどんな仕事をしていきたいのか
一つの画数を選んで、漢字を当てて、完成。
そんな一直線ではありません。
考える、調べる、組み合わせる、見直す。
「何か違う」と感じたら、また組み直す。
一画変われば全体の組み合わせも変わるため、何度も“ぐるぐる”しながら、その人に合う形へ近づけていくのだそうです。
良いものを足せば、良い名前になるわけではない
「名前は足し算ではない」という言葉にも納得しました。
名前づくりでは、良さそうな要素を重ねれば重ねるほど、よい名前になるわけではないのだそうです。
料理も、良い素材をたくさん入れれば、必ずおいしくなるわけではありません。
大切なのは、分量と組み合わせ。
そして、食べる人を思う愛情です。
名前も同じです。
どれほど専門家から「良い名前です」と言われても、本人が好きになれず、使いたいと思えなければ、仕事の中で生かされていきません。
反対に、「この名前が好き」「この名前で仕事をしていきたい」と思えたら、使いたくなる。
知ってもらいたくなる。
自己紹介の声にも思いが乗り、少しずつ信頼が育っていく。
meimei.さんが言う「愛されるビジネスネーム」とは、自分が愛着を持って大切に使い、人に覚えてもらいながら、信頼を育てていける名前のことでした。
完璧に仕上げず、「育てる余白」を残す
意外だったのは、名前のプロであるmeimei.さんが「完璧な名前はつけられない」と話したことです。
理由を聞いて納得しました。
名前には、使う人がこれから経験を重ね、自分で育てていく余白が必要だからなのです。
名前を大切にすることは、自分を大切にすること。
自分を大切にできれば、仕事を大切にできる。
仕事を大切にすることは、その先にいる相手を大切にすることにもつながります。
名前は、つけてもらった瞬間に完成するものではなく、その後の生き方や仕事によって育っていく。
紹介ページでmeimei.さんが伝えている「名前は『種』。育て方次第で変わります」という言葉と、講座の内容が一本につながりました。
10年の「まだ早い」を越えて、名前をつける人に
meimei.さんが名前の世界へ入ったきっかけは、姪御さんへの命名でした。
家族の願いを受けて師匠がつけた名前は、難しい字ではないのに、その子にぴったりで、これ以上ないと思える名前だったそうです。
大人になった姪御さんは今も、その名前が大好きだと話しているといいます。
「私も名前をつける仕事がしたい」
そう願ったmeimei.さんに、師匠は「まだ早い。もっと人生を豊かにしなさい」と伝え続けました。
九星気学だけでなく、人相、手相、易、方位、家相などを学び、名前のつけ方を教えてもらうまでに10年。
名前は、漢字と画数だけではなく、その人の人生に関わるものだからこそ、簡単には教えられなかったのです。
meimei.さん自身の仕事名「西森千珠」も、文字、音、画数だけでなく、これからどんな仕事をし、誰のために力を使っていくのかまで考えて、師匠が組み上げた名前でした。
だから、講座で話される「名前を育てる」は、知識だけから生まれた言葉ではありません。
ご自身が名前を使い、育て、人生を変えてきた実感から生まれた言葉なのだと思いました。
質問の奥にある「その人らしさ」まで聞く
講座の後半では、参加者から、屋号とのバランス、漢字とひらがなの使い分け、流派による画数の数え方の違いなど、具体的な質問が続きました。
meimei.さんの答えは、どれか一つを「正解」と押しつけるものではありませんでした。
どの表記を日頃よく使うのか。
その屋号を、誰が、どのように使っていきたいのか。
本人がどちらにしっくりくるのか。
名前だけを切り取らず、その人の仕事や思い、これからの使い方まで聞いたうえで、一緒に考えていく。
だから、名前に迷っている人がmeimei.さんに相談したくなるのだと思います。

名前を変える前に、まず今の名前と話してみる
この講座は、「新しい名前をつけましょう」と急かす時間ではありませんでした。
まずは、今使っている名前を仕事の視点で見てみる。
- 私は、どの名前で覚えてもらいたいのだろう
- 名刺とSNSの表記は揃っているだろうか
- 呼ばれたとき、うれしいと感じるだろうか
- この名前で、どんな仕事を育てていきたいのだろう
そんな問いから始められる講座です。
名前を変えたい人だけではありません。
本名で仕事をしている人にも、自分の仕事と届け方を見直すきっかけになります。
「名前は画数で決まる」と思っていた方ほど、きっと話を聞いてみたくなるはずです。
meimei.さんは、良い・悪いを一方的に決めるのではなく、今の状況や叶えたいことを聞きながら、その人に合った道しるべを一緒に探しています。
あなたの名前には、まだ自分でも気づいていない力があるかもしれません。
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